基本夜はあまり返信できないのを知っているはずなのに、通知が3なのも変で
『??』
とりあえず確認してみることにしました
粘土細工の依頼!??珍しい柿が手に入らない
お願いがあります、
お花の展示会で使うミニ柿が手に入らなくて困っているけど、粘土細工で作ってもらえないかしらね
老や柿という2センチ頃
とのこと
ふんふん
これって柿部分だけ?
ちょっとつくってみる~
ととりあえず返信したものの、詳細がよくわからないのであらためて電話してみた。
とりあえず困っているらしい・・・
詳しく話を聞いてみてわかったことは
- 習い事の華道で展示を手伝うことになった
- 老鴉柿(ろうやがき)という柿を使いたいが今年は実が一つしか生らなかった
- 珍しい柿なのでいまから探しても間に合わない
- 枝はあるので実だけ作ってもらえないか?
- 大きさは2cmぐらい。黄色っぽい感じ
とのこと。そもそも老鴉柿って何ぞや?
ネットで検索してみると盆栽とかでヒットして、確かに小さい柿が生るみたい
う~ん・・・・・・・
樹脂粘土は何回か挑戦したことはあるんだけど、ひび割れがよくできることで挫折・・・
しかも家族用でなく、展示用・・・
・・・・・・・・・・
とりあえず樹脂粘土はひび割れするし上手に作れる自信はないけど、以前購入した本と道具はあるから、母よりは何とかなるかもなぁ・・・・と
なによりハンドメイド作家を目指すことにしたばっかりだし、修行と思い引き受けることに
納期は1週間後!!?
次の打ち合わせが10日後で、うちに取りに来れるのが7日後らしい・・・
ん?7日後???
あと1週間しかないやんけ~~~~~~~~!!!!!
マジか・・・
マジか・・・・・・資料も材料もなんもないんだが??
なるほど・・・いまから本物の老鴉柿を探せない理由がわかったわ・・・
本当に困っているらしいし、母に頼むぐらいだし、先生は私も何度かお会いしたことがあるし
なんとか力にはなりたい・・・
あわよくば『え??本物???』みたいに言ってもらいたい←本音
よっしゃ!!やるしかない!!これで粘土の道が開けるかもしれん!←(超本音)
とりあえず1週間でどこまでいけるのか考えないと・・・
どんな感じで作るのか考える
とりあえず樹脂粘土で作ることは確定
黄色ベースで実を作って、ヘタは樹脂粘土とワイヤー。ついでに葉っぱも何枚かほしいとのことだったので、こちらもワイヤーに樹脂粘土を付ける形で後から枝に取り付けやすいようにするのはどうかと提案。
こちらは承諾してもらったので、樹脂粘土を購入することに
黄色に着色してあるものと迷ったけど、触った感じが固い?と思ったので直感を信じ、白の『グレイス』の少量のタイプを2本購入
帰宅後、動画で
樹脂粘土 くだもの とか 樹脂粘土 はっぱ
を検索、先人たちの知恵をお借りすることに
結果、実は半分に切ったり断面を見せたりするわけではないので、着色はせずに成型。乾燥後着色。艶に関しては着色後に写真を送ってみて、ニスを塗るのか検討することに
ヘタと葉はすこし緑を足して成型後、乾燥、着色
出来上がったら実とヘタをボンドでくっつける感じにしようかと!!
方針が決まったところで道具、材料確認
母から『明日来ようか?』と言われたが、すぐにできるものでもないし、いろいろと考えながら作りたいし、形になったら連絡するからと丁重にお断り
しばらく樹脂粘土触っていなかったし、必要な道具がどのくらいあるのかもわからないので家の道具入れを確認。
結構整理しているほうだとは思っていたけれど、必要な道具がひとまとめになっていなくてとても反省した・・・・・いつかジャンルごとにきれいに整理して、『作る』ってなったときには、バッ!!と出せるようにしたいと
粘土用のヘラ?、スケール(ディ●ゴスティーニを購入してみたときについてきた)、アクリル絵の具、、造花用のワイヤー、プラモデル用の塗装後に乾かす台は出できたので何とかなりそうだ
都度足りないものは、後から買い足すことにしてとりあえず作り始めようと思う
ついに制作開始!!
粘土を成型してもすぐには乾燥しないし、グラデーションにすることも考えると何日かはかかるなぁ
とりあえず購入した粘土1本を使って、試作がてらどのくらいの個数が何日でできるのか試してみる必要はあるかなぁと。あと制作過程で何回か写真を送って、希望を聞いたり修正も必要だなぁと
なにしろ自分がどのくらい作れるかもわからないし、母や先生がどんなのを想像してるのかもまだわからないわけで・・・
作ってみて、あまりのクオリティーの低さに、やっぱり別の枝を使います。ってこともあるだろうし
一日目(粘土の成型開始)
なにしろ始めるまでに時間がかかるめんどくさ性なので、とりあえず始めないことにはなにも進まないと反省・・・
粘土をこねて、成型することから始めることにしました。いつも使っているグレイスの白を今回も使うことに
調べた結果、ひび割れの原因は練りが足りなくて中に空気が入っているからだそうで、いつもより多めにねりねり。
スケールをつかいながらだいだい2cmの大きさで分けた結果、実の部分が7個できることが判明。残りの粘土は少し緑と黄色のアクリル絵の具を混ぜてヘタ部分を作ることに
まずはひびが入らないように気を付けながら丸を作って→楕円→先を細くしていって柿?っぽい形を目指していって・・・塗装用につまようじをぷすっ!
途中で変形したら嫌だし、そのままプラモデル塗装の乾燥台?に立てて一晩放置することに
あとは残った粘土でヘタを作成。
細く丸めた粘土にはさみ✂を入れて4つにして、成型を・・・って
なんじゃこりゃ~~~~~~~~~!!!
葉っぱ分厚すぎるし、形は不揃いだし、ヘタだけに下手すぎる・・・
さすがに絶望すぎる出来だったので(焦って写真を撮るのすら忘れるレベル)動画で見た方法はあきらめて1枚1枚作ることに
楕円を手で平たくしていてもなかなか薄くならないので、スケールに粘土を押し付けながら少しずつ伸ばして長めの葉っぱ型に
真ん中に線を入れて谷折りにしながら少しカーブを入れて、端は少しつまんで葉っぱっぽく
少し切れたりしたところは枯れたっぽく見えるかなぁとあえて残したりしてみた
とりあえず失敗はしながらも7個分(28枚)の葉っぱはできたからこれも乾燥させることに
かなり試行錯誤しながらだったし、開始から3時間ぐらい作業したので今日はこのくらいに
2日目(塗装してみる)
一晩乾燥させたし早めに見本は作りたかったから、完全に固まっているわけではなかったけれど塗装することに
まずは実をくすんだ黄色でベースを塗り、葉は黄緑で塗ることに
なんか筆の跡が気になる・・・・・・
あとから色は重ねていくからいいんだけどさ~~~
やっぱり気になる・・・・・
メラミンスポンジがあることを思い出したので、次からそっちに変えることにして実に黄緑を追加
乾いたら葉の端と裏に茶色を重ね、実はついにオレンジを追加
柿の熟し加減を表現したかったから、写真を参考に黄緑→黄色→オレンジになるように水をつけたスポンジでグラデーションになるように調整
この時点で母に連絡、写真を見せたところOKがでたので、実に艶をつけるのかどうかを聞いてそのまま続行することに
よかった~~~~~~~~~~~~
下手すぎてダメ出しとかあったら立ち直れない~(笑)
そんなこと考えるからハンドメイドのなかなか進まないんだろうけど
好きなら好きで作ればいいのになかなか始められないのはなんでなのか・・・・・
3日目(はたして艶はいるのか)
塗装も済んだので艶・・・
艶っているのかな?
でもこのままだと絵の具ぬった何かにしか見えないし、試しにマニュキアのトップコートを塗ってみることに
うん!本物よりつやつやしすぎてる気はするけど、何もしないより絵の具のムラが消えていい感じだ
このまま進むことにして、ヘタの取り付け
実1個に対して木工用ボンドで4枚葉をつける
つまようじで開いた穴が気になるから、そこは5cmぐらいのワイヤーをさして茎に
あとは茎部分に茶色の絵の具で枯れかけた感じに塗装して
できあがり~~~~~~~~~!!!!!!!!
思ったより早くできた!!
そして自分で思っていたよりちゃんと出来上がった!!
なんかツヤツヤしているのは気になるけど、とりあえず出来上がりまでもっていけたのはいいことだ
7個は提出できる。ってことだし!!
5日目(再びねんど成型)
とりあえず期限内に7個はできあがったし、作れる!!ってちょっとだけ自信になったところで
もう少し作ることにした
お花の先生はかなりの数の中から数本花を選んで使われるから、柿も同じように何パターンもあったほうがいいだろうし、母から聞いていた先生のイメージの柿と、私が調べてふ~んと思ったイメージがなんだか違うような感じがしたから、色だけでも少し変えてつくってみようかな~と意欲がわいたから
少し樹脂粘土に慣れてきたのもあって、次は2本使って一気に14個成型
前よりも早くはなったけど、逆に形がそろってしまっている気がする・・・
もう少し不揃いにするつもりだったのに・・・
また緑と黄緑の絵の具をまぜた粘土で葉も成型
4枚×14個分で=56枚・・・そして今度は少し予備も作りたい・・・
4枚ずつ作ることにして休憩を挟みつつちょびちょび作成
今回はスケールとかを上手く使えたのでかなり早くできあがった!!
6日目(2回目の塗装と迷走)
粘土も乾いたし、前回と同じようにスポンジで塗装開始!
と下塗りの黄色を乗せたのはいいけど、あれ??と違和感
丁度子供が1cmの木の実を拾ってきて
「これ、柿に似てない」とくれたので、色の参考にしていたのだけど
やっぱりなんか本物の果物ってこんなにツヤツヤしていないよね・・・と
夕飯に育てていたミニトマトを出した瞬間
「これ柿に似てない?????」と!!!
本物の果実の比べると私が作っている実はグラデーションがはっきりしていて、艶もありすぎる
筆の感じも目立っているし、見るからに『偽物』
とりあえず出来上がっている分の実にマットタイプのトップコートをのせて様子を見ることにした・・
ヘコむ・・・
7日目(まだまだ迷走中・・・)
マットタイプのトップコートの方が、なんだかトマトの艶に近いような気がするのでそちらに変更することにした
塗装もグラデーションを少し薄い感じに変えたかったので、上からさらに黄色やオレンジの絵の具を乗せ直して乾燥
トップコートも塗り直し
明日が納品日だったけど、2日延びたので少し塗装と乾燥に時間をかけることにした
8日目(やっと完成)
やっと完成した~~~~~~~~~~~~!!
丁度いいサイズのきれいな箱があったから、傷というより、葉がとれないように綿を敷き詰めて出来上がった 老鴉柿を並べてみました
納期にもちゃんと間に合ったし、今回はこんなのがいいという見本があったわけではないので、これが限界かなぁ・・・気にいってもらえるといいけど・・・とドキドキしながら渡してきました
母はとても喜んでもらえたけど、はたして先生はどうかなぁ?・・・と
いざ展示会場へ
最後まで先生と直接コンタクトをとることはなかったけど、無事作成した老鴉柿を採用してもらえたということで、展示を見に行くことに
結局作った分全部枝に取り付けることになったそうで、(お世辞かもしれないけど)評判よかったよと。そして取り付けにかなりの時間がかかって大変だったと(笑)
会場で久しぶりに先生とお会いすることもでき、しかも喜んでもらえたのでやっと引き受けてよかったな~と
しかも会場内で作った老鴉柿をみていた御姉様方が
『??え?本物??偽物???』
と困惑されているのを聞きまして(後からワイヤー部分をみてからか偽物だ!!とバレました)
内心でガッツポーズを決めたところで帰宅しました(笑)
先生の生け花なので写真は載せれないですが、プロってすごいなぁ・・・と。今回関われて本当に光栄だなぁと思いました
後日談
展示会が終わり、実際に使った枝を少し頂いたので自宅に飾ってみました
いろいろとお褒め頂き、改めて作るのを仕事にできて人と関わっていけたらどんなに素敵だろうかという気持ちが大きくなりました。
これを期に粘土でなかなか手に入らないお花とか作ってみたら?と提案はされたけど、お花は・・・う~ん・・あまり詳しくないし、なんか作りたいものとは違う・・・なあ、と
とりあえず粘土はなんか違う形で作っていきたいなぁと再認識できたし、今回は本当にがんばってよかった
あと子供が先生のところでお花習いたいとのことだったので、母だけじゃなくうちの子もお世話になることになりました。ちょっと遠いので月1レッスンですが、ちょうど習い事探していたので興味をもってくれて本当によかった。これからは送迎もがんばります
困っていらっしゃったとはいえ、任せていただいた先生の懐の大きさに本当に感謝と共に、これからは母、子お世話になります~ということで今回の老鴉柿は完成ということにしたいと思います
今回使用した粘土はこちら↓↓↓
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まずはいちど見てミンネ ☆ 彡